マッチングアプリ

マッチングアプリとは?出会い系との違い・料金体系・安全性の基礎知識

マッチングアプリとは?出会い系との違い・料金体系・安全性の基礎知識

スマートフォン一つで恋人探しや将来のパートナー探しを始められる「マッチングアプリ」は、ここ数年で恋活・婚活の主要な選択肢のひとつになった。プロフィールを登録し、気になる相手に「いいね」などで興味を伝え合い、双方の意思が一致して初めてメッセージのやりとりが始まる——という導線を採用しているサービスが多く、いきなり連絡先が公開されるような従来型のサービスとは仕組みが異なる。

このジャンルには規模の大きいアプリが複数存在する。恋愛・婚活マッチングアプリのPairsは株式会社エウレカが2012年にローンチし、2015年にオンラインデーティング領域の世界的企業Match Groupグループへ参画したサービスで、日本のほか台湾・韓国でも展開されている。タップルは東証プライム上場のサイバーエージェントグループ企業である株式会社タップルが運営する「趣味でつながる恋活サービス」で、2014年にサービスを開始した。TinderはTinder LLCが提供する世界規模のマッチングアプリで、累計マッチ数は970億件を超えるという。いずれもApp Store・Google Playから無料でダウンロードでき、基本的な利用は無料枠から始められる点が共通している。

一方で「マッチングアプリ」と「出会い系サービス」という言葉が混在して使われており、両者の違いや、料金がどのくらいかかるのか、安全に使うために何を確認すればよいのかが分かりにくいという声も多い。本記事では、特定のサービスに偏らない立場で、この3点の基礎知識を整理する。

マッチングアプリと出会い系サービスの違い

マッチングアプリも出会い系サービスも、警察庁が所管する「出会い系サイト規制法」(正式名称:インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律、2003年6月公布)の適用対象となる「インターネット異性紹介事業」に含まれる。この法律は18歳未満の児童を犯罪から保護することを目的としており、事業者には利用者が児童でないことの確認(年齢確認)、利用者登録記録の保存、禁止事項の周知、警察への報告体制の整備といった義務が課されている。つまり、法律上の位置づけとしては両者に大きな差はなく、事業者側にきちんとした管理体制が求められている点は共通だ。

実務上の呼び分けとしては、「マッチングアプリ」は恋活・婚活など交際・結婚を目的にしたプロフィール型のマッチング機能を前面に出したサービスを指す言葉として使われることが多く、「出会い系」はより幅広い目的の異性紹介サービス全般を指す、より古くからある呼称として使われる傾向がある、という整理が一般的である。

サービスの仕組みとしては、マッチングアプリの多くが「プロフィール登録 → いいね等による興味の相互表明 → マッチング成立 → メッセージ開始」という導線を採用しており、メッセージ機能の利用開始前に公的書類による本人確認を必須にしているサービスが多い。例えばタップルは公式サイトで「メッセージのやりとりには、公的書類による本人確認が必須」と明記し、利用対象を「高校生を除く、満18歳以上の独身者」に限定している。

料金体系の基本(男女差など)

国内の大手マッチングアプリでは、「男性は月額課金制、女性は基本無料」という料金体系を採用しているサービスが多い。

Pairsは公式サイトの料金ページによると、男性のWeb購入プランは1ヶ月4,100円、3ヶ月契約で月あたり3,033円、6ヶ月契約で月あたり2,366円、12ヶ月契約で月あたり1,675円と、契約期間が長くなるほど月額単価が下がる仕組みになっている(アプリ内購入の場合はこれよりやや高めの設定)。女性は基本機能が無料で、より多くの「いいね」を送れる「安心便利パック」(月590円〜)などのオプション機能のみ任意で課金する形だ。

タップルも同様の考え方で、女性は完全無料、男性はマッチングが成立するまでは無料で利用でき、メッセージ送信の段階から有料プランへの加入が必要になる。

一方でTinderは基本的に男女とも無料で使い始められる設計になっており、より多くの機能を使いたい場合に段階的な有料プラン(Tinder Plus:1,200円〜、Tinder Gold:1,700円〜3,400円、Tinder Platinum)を任意で追加する仕組みを採る。男女で料金体系を分けていない点は、国内発のアプリとはやや異なる特徴といえる。

このように、料金体系はサービスによって設計思想が異なるため、利用を始める前に必ず各サービスの公式サイトやアプリ内の料金ページで最新の金額・プラン内容を確認しておくと安心だ。

安全に使うための基本知識

前述の通り、国内の大手マッチングアプリの多くは、運転免許証や健康保険証といった公的証明書による年齢確認・本人確認を必須の仕組みとして採用しており、その内容を公式サイトやヘルプページで公開している。利用対象年齢も明示されており、タップルは「高校生を除く、満18歳以上の独身者」、Tinderは「18歳以上」を対象としている。

サービスを選ぶ際にチェックしておきたいポイントとしては、以下のような項目が挙げられる。

  • 運営会社の情報が公式サイトに明確に記載されているか(例:Pairsは株式会社エウレカ、タップルは株式会社タップルが運営会社として公開されている)
  • メッセージのやりとりを始める前に、公的書類による本人確認の仕組みが整っているか
  • 利用規約やプライバシーポリシー、ヘルプページが整備され、いつでも参照できるようになっているか
  • 不適切なプロフィールやメッセージを通報・ブロックできる機能が用意されているか
  • 困ったときの問い合わせ窓口(サポート)が明示されているか

これらの情報は各サービスの公式サイトやアプリ内のヘルプ・利用規約ページに掲載されていることが多いので、登録前に一度目を通しておくと、より安心して使い始めやすい。

アプリを選ぶときの基本的な視点

マッチングアプリと一口にいっても、恋活寄り・婚活寄り・趣味でのマッチング重視など、それぞれ想定しているユーザー層や機能の特色が異なる。まずは自分がアプリに求めるもの(真剣な婚活なのか、まずは気軽に人と知り合いたいのかなど)を整理したうえで、無料の範囲で使える機能を実際に試し、画面の使いやすさや利用者の雰囲気を確認してから、必要に応じて有料プランの加入を検討するという流れが、失敗の少ない選び方といえるだろう。

こんな人におすすめ

  • 恋人探しや将来的な結婚を見据えたパートナー探しを、スマホひとつで気軽に始めてみたい人
  • 職場や友人関係の外側で、新しい出会いの選択肢を広げたい人
  • 「マッチングアプリ」と「出会い系」の違いや、料金体系・本人確認の仕組みといった基礎知識を押さえたうえで、自分に合うサービスを選びたい人

よくある質問

Q. マッチングアプリと出会い系サイトは、法律上どう違うのですか? A. どちらも「出会い系サイト規制法」の適用対象となる「インターネット異性紹介事業」に位置づけられ、事業者には年齢確認や届出などの義務が課されている点は共通している。呼び方の違いは、恋活・婚活向けのプロフィールマッチング機能を前面に出しているか、より幅広い目的の異性紹介サービス全般を指しているかという、実務上の使い分けによるところが大きい。

Q. 女性は本当に無料で使えるのですか? A. Pairsタップルのように、基本機能を女性無料としているアプリは多い。ただし「安心便利パック」のようなオプション機能は女性でも課金制になる場合があるため、どこまでが無料の範囲かはサービスごとに公式サイトの料金ページで確認するのが確実だ。

Q. 年齢確認・本人確認はどのように行うのですか? A. 運転免許証や健康保険証などの公的書類をアプリ内でアップロードして確認する方式が一般的で、タップルのように「メッセージのやりとりには公的書類による本人確認が必須」と公式に明記しているサービスもある。安心して利用を始めるうえで、こうした確認の仕組みが整っているかどうかは事前に確認しておきたいポイントだ。

まとめ

マッチングアプリと出会い系サービスは、いずれも出会い系サイト規制法の適用対象として、年齢確認や本人確認といった管理体制を整えたうえで運営されている点が共通しており、その中でマッチングアプリは恋活・婚活を目的としたプロフィールマッチング型のサービスとして広く使われるようになった。Pairsタップルのように男性課金・女性無料が基本の国内発サービス、Tinderのように男女共通の段階的プランを採る海外発サービスなど、料金体系の設計は様々だが、いずれも公式サイトで料金プランや本人確認の仕組みを公開している。アプリを選ぶ際は、こうした基礎知識を踏まえたうえで、自分の目的に合ったサービスを公式情報から比較検討してみるとよいだろう。